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リノベコラム

2026/07/04 2026/07/02

【シューズクローク】扉は必要?間取りはどうする?プロが明かす土間収納の広さと事前に考えておきたいこと

こんにちは!兵庫県神戸市の株式会社Zeal(ジール)です。

玄関周りのアイテムをすっきりと片付けることができる「シューズクローク(土間収納)」は、リフォームにおいて非常に人気のあるご要望の一つです。

しかし、靴だけでなくベビーカーやアウトドア用品などをどこにどう置くか、湿気やニオイ対策はどうするかなど、事前にしっかりと計画しておかないと、住み始めてから使い勝手の悪さを感じてしまうこともあります。

今回は、玄関や土間収納の寸法、動線計画、現場での施工の工夫などについて、リフォームのプロの視点から詳しくお伝えします。

シューズクロークの扉の有無と目隠しの工夫

シューズクロークの入り口に扉をつけるべきか、それともオープンにするべきかで悩む方は多いですが、実際の現場ではオープンを選ばれる方がほとんどです。

靴のニオイがこもるのを避けたいというのも大きな理由のひとつです。

また、意外にもあまり開閉しないという声も多く伺えます。

ただ、来客時にどうしても目隠しをしたいというご要望もあります。その場合は、開けている時はオープンに見えるアウトセットの引き戸にしたり、コストを抑えるためにロールスクリーンやカーテンを設置したりします。

ロールスクリーンよりもカーテンをおすすめすることも多いです。

出かける前の急いでいる時に、チェーンを引っ張って開けるのは手間ですし、手で押し上げるタイプでも生地が汚れやすくなります。

サッと手で開けられて、洗うことのできるカーテンの方が実用的で、アーチ壁などにしてレトロな雰囲気を出す場合も、柄物の生地で遊びを取り入れやすいです。

戸建ての場合は段差があるので建具をどの高さにするか難しいですが、マンションの場合はフラットなのでそういった制限は少ないです。

出入り口のスタイル特徴とプロの視点

スタイル 特徴 プロの視点
オープン(扉なし) ニオイや湿気がこもりにくく、出入りがスムーズ。 よく選ばれるスタイル。
アウトセット引き戸(スライドタイプの引き戸) 来客時にしっかり目隠しができる。 コストはかかるが、開け放してオープンにしておくことも可能。スペースに余裕が必要。
カーテン コストを抑えつつ目隠しが可能。 サッと開け閉めでき、生地のデザインで空間のアクセントにもなる。
ロールスクリーン すっきりとした見た目になる。 急いでいる時の開け閉めが少し手間に感じる場合がある。

ウォークスルー型の動線と注意点

玄関を来客用と家族用に分け、シューズクロークを通り抜けられるようにする「ウォークスルー型(2WAY)」も人気ですが、間取りによっては注意が必要です。

最近はお家全体がコンパクトになってきているため、ウォークスルー型にして入り口と出口の2箇所を開口すると、人が立つ通路の分だけ収納量が減ってしまいます。

通り抜ける場所を作らない方が、壁面を多く使えて収納力は上がります。

ウォークスルー型にするメリットが大きいのは、シューズクロークからキッチンのパントリー側に直接抜けられるような間取りです。

まとめ買いした重いお水や炭酸、お米などをそのまま運べるので非常に便利です。

ただ、廊下と玄関の距離が近い間取りであれば、わざわざ動線を分けなくても大差ないこともあります。

毎日たくさんの来客があるご家庭でなければ、お客さん専用の空間を作らなくても良いかもしれません。

ベビーカーや趣味のアイテムを収納する広さ・通路幅

シューズクロークには靴だけでなく、ベビーカーやゴルフバッグ、アウトドア用品などを収納したいというご要望も多くいただきます。

通路幅は、何を収納し、どう使うかで必要な寸法が変わります。

・ウォークイン型: 奥の方に物を置いて手前に50cm〜60cmの通路幅があれば十分使いやすい。

・ウォークスルー型: 通路として約60cm+ベビーカーやゴルフバッグ等の幅が加わる。空間に余裕を持たせる必要があり。

アウトドア用品などはかさばりますし毎日使うものではないため、ウォークスルーの動線上に置くのは向いていないかもしれません。

事前のヒアリングで、どのようなタイプのベビーカーを使っているか、ゴルフバッグを持っている場合は何個置くか、さらには趣味のお話までお聞きし、使いやすい位置にスペースを確保できるようバランスを見て配置していきます。

また、下部が空いているフロート収納にして、その下にベビーカーを入れるといった工夫も可能です。

靴やブーツをスッキリ収める棚板の奥行きと素材

棚板の奥行きと素材は、使い勝手を左右する重要なポイントです。以下の表を参考に、ご自身の優先順位に合わせて選んでみてください。

ポイント 特徴・選び方のヒント
奥行き 30cmが基本。深すぎると小さな靴が奥に入り込み、取り出しにくくなるので注意が必要です。オープン収納なら大きい靴もほぼ問題なし。
素材:樹脂製の棚板 水に強い!とにかくお掃除のしやすさを最優先したい方におすすめです。
素材:化粧合板・塗装 木質感重視。インテリアにこだわり、見た目のオシャレさを大切にしたい方におすすめです。
高さ調整 可動棚が便利。ブーツなどの季節物は、可動棚で調整するか、箱に入れて別場所に収納すると玄関がスッキリします。

お持ちの靴の種類や量、ご家族の中の女性の人数などに合わせて調整します。

濡れたコートの居場所と壁の保護

花粉がついたコートや濡れたレインコートを家の中に持ち込まず、玄関にかけておきたいというニーズには、ハンガーパイプの設置が便利です。

コート掛けのパイプの高さの目安

・戸建ての場合:天井から50cmくらい下がった位置に設置することが多い。

・マンションの場合:天井高が2400mmほどなので、1900mm〜2100mmくらいの高さ。

人が通る時に邪魔にならないよう、通路の真ん中辺りや、壁にペタッとくっつかない取りやすい位置に取り付けます。

また、奥の壁から手前に向かってパイプを出し、2〜3着だけを正面からかけるような省スペースな方法もあります。

濡れたコートをかけた時に壁紙がカビたり汚れたりするのを防ぐため、天井に吸放湿素材を貼ったり、壁面にエコカラットやタイルを使用したりする工夫をご提案しています。

床に関しては、水が垂れる場合も外である程度払ってから入れる方がほとんどだと思います。床はタイルなどが多いのでそこまで気にならないと思います。

靴のニオイ・湿気対策と床材の選び方

土間収納で気になるニオイや湿気対策、そして雨の日の泥汚れが目立たない床材の選び方についても、プロならではの工夫があります。

玄関を快適に保つための3つの対策
  1. 換気: 上部にオペレーター付き窓を設ける、または24時間換気扇を活用。
  2. 調湿・消臭: エコカラットなどの調湿建材を壁や棚板に配置することで、湿気とニオイを抑えます。
  3. 床材: 適度なグリップがありつつ、掃除のしやすい「コート付きタイル」がおすすめです。ダークカラーを選ぶと泥汚れも目立ちにくくなります。

タイルを選ぶ際は、ツルツルしたものは水に濡れると滑りやすく、逆にザラザラしすぎているとほうきで掃きにくくなります。

マンションの場合、新たに換気用の穴を開けることはできないため、既存の密室換気を合流させたり、窓がある方向にルートを作ったりして換気を確保します。

また、ニオイや湿気対策の現場の工夫として、靴箱の棚板の上にエコカラットを砕いたものや端材を置いて、その上に靴を置くという方法もあります。調湿や消臭効果が期待できます。

ライフスタイルに合わせた電気計画

後から「つけておけばよかった」と後悔しがちなのが、コンセントや照明などの電気計画です。

コンセントの位置や照明の計画は、お客様の生活スタイルに合わせてご提案します。

後から「ここにあれば…」とならないためのコンセント計画、スペースの確保、以下を参考にしてみてください。

  • 靴のケア用: 靴乾燥機やサーキュレーター。
  •  バッテリー充電用:スティック掃除機のバッテリー、電動自転車用のバッテリーなど。
  • ロボット掃除機用: ロボット掃除機の基地(ステーション)を土間周辺に置きたいという方も増えています。

ゴミを長期間溜めておけるタイプのステーションだと50cm角ほどのスペースが必要になるため、あらかじめコンセントの位置とスペースを確保しておく必要があります。

スペースが限られている玄関の収納代替案

大きなシューズクロークを作るスペースがない場合でも、玄関をスッキリ見せる方法はあります。

スペースが狭い場合は、収納の箱を壁に固定して下部を空ける『フロート施工』にして、空間を明るく広く見せる方法があります。

また、シューズインクロークにしたいけれどスペースが限られている場合、90cm〜1m角ほどの小さな空間でも、扉をつけずにオープンにして壁で少し囲うだけで、玄関側からは見えづらく、かつ取り出しやすい収納を作ることができます。

重さに耐える下地補強と現場の施工技術

玄関収納を安全で長く使えるものにするためには、見えない壁の裏側の施工が非常に重要です。

靴箱や棚を壁に取り付ける際、壁の裏にしっかりと下地補強を入れることは絶対に必要です。これを怠ると、靴や物の重みで棚が落ちてしまいます。

そのため、事前の現場調査でどこに何を置くかをしっかり確認し、墨出しを行ってから下地を入れて施工しています。

載せる物の重さに合わせて、棚板の厚みも変えています。通常の靴であれば20mmほどの厚みで十分ですが、アウトドア用品など重量のあるものを置くことが分かっている場合は、27mmなど厚みのある棚板を使用して強度を確保しています。

失敗しない!シューズクローク計画前の事前チェックリスト

ご相談いただく前に、以下のポイントをご家族で少し話し合っておくと、理想の玄関づくりがグッとスムーズになります。すべて決まっていなくても、もちろん大丈夫です!

収納したい「大物」や「趣味のアイテム」はありますか?
(例:ベビーカー、ゴルフバッグ、キャンプ用品、三輪車など)
今お持ちの靴の量や、ブーツなどの丈の長い靴はどのくらいありますか?
(適切な棚板の奥行きや枚数、高さを調整するための目安になります)
シューズクロークの入り口に「扉」や「目隠し」は必要ですか?
(通気性や出入りのしやすさを優先してオープンにするか、来客時のためにカーテンや引き戸をつけるか検討します)
玄関周りで使いたい家電(コンセント)はありますか?
(例:ロボット掃除機のステーション、電動自転車のバッテリー充電、靴乾燥機など)
濡れたコートや雨具を玄関に掛けたいですか?
(ハンガーパイプの設置や、壁面の湿気・カビ対策を計画します)
来客の頻度はどれくらいですか?
(来客が多い場合は目隠しや家族専用の2WAY動線を、少ない場合は収納力重視の空間を検討します)
ニオイや湿気、お掃除のしやすさは気になりますか?
(換気計画やエコカラットの導入、汚れが目立ちにくく掃除しやすい床材選びに繋がります)

まとめ

広さや寸法、動線、湿気対策、そして安全に使うための下地補強など、玄関や土間収納の計画には専門的な知識が欠かせません。

ご家族のライフスタイルに合わせた最適な収納を実現するためにも、リフォームの際は家づくりのプロであるZealに一度ご相談ください。

誠実で丁寧なヒアリングをもとに、使いやすく快適な玄関空間をご提案させていただきます。