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リノベコラム

2026/09/24 2026/09/24

【プロが解説】子ども部屋の間仕切りリフォーム。3つの間仕切り方法と後悔しないための注意点

こんにちは!兵庫県神戸市の株式会社Zeal(ジール)です。

子育て世代の住まいづくりにおいて、子ども部屋の設計は非常に頭を悩ませるポイントです。「将来は2部屋に仕切れるように、最初は大きなお部屋(10畳など)にしておこう」という間取り計画を検討される方もいると思います。

しかし、いざ「子どもが成長したから部屋を仕切りたい」となったとき、どのような方法があり、またプライバシーや空調の問題をどうクリアすればよいのか、不安に思う親御様も多いのではないでしょうか。

今回は、子ども部屋を仕切るリアルなタイミングから、壁・家具・引き戸による仕切り方の違い、将来の仕切りを見据えた事前の設備計画、エアコンや窓が片方にしかない部屋の解決策まで、プロの視点から詳しく解説します。

将来的に仕切る間取りのメリット・デメリット

最初から個室を2つ作っておく場合と、最初は1つの広い部屋にしておいて将来仕切る場合では、どのような違いがあるのでしょうか。

仕切り方 メリット デメリット
最初から2部屋にする 後からの工事が不要で、トータル費用が安く済む 家族の予定が変更になった場合、使い方に支障が生じる
将来、壁で仕切る 家族構成や状況の変化に合わせて柔軟に対応できる 後から工事をするため、費用面のロスが生じる

子ども部屋を仕切るタイミングはいつ?リフォーム依頼のリアルな時期

実際にお客様から「子ども部屋を2つに分けたい」というリフォームの相談が来るのは、タイミングとしては小学校の中学年から高学年、あるいは中学校に入る少し手前の時期が多いです。

お子様が思春期を迎える手前で、自分だけのプライベートな空間を意識し、準備を始められる頃ですね。

ただ、現場のプロから見ると、この「間仕切り壁を立てるだけの工事」には、リフォームならではのリアルな実態があります。

間仕切り工事の依頼頻度
実は、間仕切り壁を立てるだけの単独の工事で呼ばれることは、そこまで多くありません。1〜3年に1回程度かもしれません。
なぜなら、壁を1枚立てるだけの工事のために職人を手配すると、どうしても割高に感じられてしまうためです。中長期的な計画を立てておくことが無駄な費用を抑える鍵になります。

部屋を分ける3つの仕切り方とそれぞれの特徴

部屋を仕切る方法には、主に「完全に壁を作る」「家具や本棚で仕切る」「引き戸などの建具で仕切る」という3つの選択肢があります。

それぞれのプライバシー(音・光漏れ)の状況や、大まかな特徴を比較表に整理しました。

仕切り方 プライバシー(音・光) メリット デメリット・プロの視点
完全に壁を作る 確保できる(コンパネ下地などで防音性も向上可能) 費用が比較的安く抑えられる。壁にスイッチやコンセントを設けられる。 将来撤去する際に、ビス穴の補修や内装のやり直し(床の日焼け跡など)が必要。
家具・本棚で仕切る 隙間があると音や光が漏れやすい。両面造作ならある程度確保可能。 置くだけのタイプなら設置や撤去、移動が簡単。 天井との間に隙間を空けるとプライバシーは確保しにくい。家具のスペースが必要。
引き戸・建具で仕切る 隙間から音や光が漏れやすく、プライバシー確保は難しい。 必要に応じて開閉でき、大空間に戻しやすい。 費用は高額なのにコンセントやスイッチも設置できない。プライバシーを保てない。

それぞれの仕切り方について、詳しく解説します。

方法1、完全に壁を作る

お子様が男の子と女の子など、性別が異なる場合は、やはりプライバシーを確保できるしっかりとした壁を作るのが適しています。

3つの方法の中で、ただの壁を立てる工事が費用としては比較的安く抑えられます。

壁の強度が心配で、お子様が物をぶつけたりして破れてしまうのが不安な場合は、壁の内部に「コンパネ(合板・ベニヤ)」などのしっかりとした下地を裏に貼る仕様にします。これにより、穴あきを防いで頑丈な壁に仕上がります。

方法2、家具や本棚で仕切る

性別が同じで、そこまで厳密にプライバシーを気にしないのであれば、家具で仕切る方法もあります。

天井との間にあえて少し隙間を空けて配置すれば、エアコン1台を2部屋で共有できるというメリットもあります。ただし、その場合は音や照明の光は筒抜けになります。

もし家具でしっかりプライバシーを確保したいなら、床から天井まで両面から使える造作家具をぴったりと作り込むのが効果的です。その場合なら音を防ぐことも可能になってきます。

両面から使う家具なら、上半分はAの部屋、下半分はBの部屋というように、両面から無駄なく活用できます。ただし、お互いが家具のスペースを取ることになるため、部屋全体にそれなりの広さ(8畳〜10畳など)が必要です。

実際のリフォームでは「狭いけれど仕切りたい」というケースが多いため、お部屋の寸法と相談しながら決めることになります。

【両面から使える造作家具で部屋を部分的に仕切った写真】

方法3、引き戸・建具で仕切る

引き戸などの可動式の間仕切りで仕切る方法は、いかなる場合でも私たちはあまりおすすめしていません。

なぜなら、どんなに頑丈な引き戸を設置しても、上下左右のわずかな隙間から隣の部屋の音が聞こえてしまい、プライベートな個室としての機能を果たしにくいためです。

さらに、引き戸の壁面にはスイッチやコンセントを設けることができません。それにもかかわらず、商品代だけで50万円や60万円以上かかることもあり、非常に高額です。

費用対効果や仕切る目的を考えると、お金をかけて引き戸にするメリットは薄いと感じています。

将来の仕切りを見据えて最初にしておくと良いリフォーム計画

「将来を見据えた計画が大事」とは言え、家族の構成や暮らし方は計画通りにいくものではありません。

ですが何もしないのではなく、最初の大空間を造る段階で大まかな下準備をしておくと、後から間取りを替えたい場合にはある程度フレキシブルに対応できて、後々頭を抱えずに済むかもしれません。

1番大切なのは、仕切った後の「家具レイアウト」を最初に決めるということです。

「仕切った後の部屋に、ベッドや勉強机をどう配置するか」というレイアウトの想定がすべての計画の軸になります。これを基準に、以下の点をあらかじめ計画していきます。

将来を見据えた計画のポイント
  1. 独立した2つのドア(動線計画)
    「Aの部屋を通らないと、Bの部屋に入れない」という間取りでは、プライベートな個室として成り立ちません。最初から、廊下から直接それぞれの部屋に入れるドアを2つ設けておくのが基本です。
  2. エアコンの配管と専用コンセント
    エアコンの配管穴(スリーブ)や室外機を置くスペース、専用コンセントは、最初から2部屋分用意しておきます。後から壁の中に電気配線を通そうとすると、大掛かりな工事になり費用もかさんでしまいます。
  3. 照明スイッチとコンセントの位置
    照明のスイッチは、将来それぞれの部屋の入り口になる予定の位置に、あらかじめ分けて配線しておきましょう。コンセントも、想定したベッドや机の位置に合わせて両方の部屋に配置しておきましょう。

さらに、窓の配置も重要です。既存の大きな「引き違い窓」のちょうど真ん中に将来の仕切り壁がぶつかってしまうような設計は避けなければなりません。

ちょうどど真ん中に将来の仕切り壁が来てしまうような場合、もし外周壁の工事(外壁の補修を含む)ができるのであれば、左右にそれぞれ「上げ下げ窓」や「オペレーター付きの縦長窓」、「縦すべり出し窓」などの、独立した縦長の窓風を窓を2つに分けて配置する工事を行います。

【Before】リフォーム前の引違い窓の写真

【After】リフォーム後の部屋を区切って縦長の窓を配置した写真

部屋を仕切りやすく、元に戻しやすくする「床・天井先行」の施工テクニック

子どもが巣立った後は、また広い1つの部屋に戻したい、というご要望に答えるための「プロの施工方法」があります。

”床・天井先行”の施工テクニック
将来の壁の撤去を見据えて、私たちは「床と天井を先に繋げて仕上げておき、その上に間仕切り壁をのせる」という”床先行・天井先行工法”を採用することがあります。
先に部屋全体のフローリングを貼り、天井のクロスを綺麗に仕上げておいてから、その上に将来取り外しやすいように間仕切り壁を立てるのです。こうしておけば、子どもが自立して10年後、20年後に壁を撤去する際、床や天井に大きな穴や隙間が残らず、補修費用を最小限に抑えて、簡単に元の一つの広い部屋に戻すことができます。

マンションでよくある「エアコンや窓が片方にしかない」部屋のクリア方法

戸建てに比べて制約の多いマンションリフォームでは、「窓やエアコンの配管穴が片方の壁にしかなく、2つに仕切るとエアコンが設置できない、光が入らない」という問題に直面することがよくあります。

このような場合、どのようなプロの解決策があるのでしょうか。

マンションならではの空調の解決策

窓がない中央の部屋(中部屋)にエアコンを取り付けたい場合、「マルチエアコン」を活用する方法があります。これは、1台の室外機から、天井裏などを通して複数の室内機(天井埋込型など)に配管を分岐させ、エアコンを新設する技術です。

天井を一部作ったり加工したりする工事は必要になりますが、これにより窓のない部屋にもしっかりと冷気や暖気を届けることができます。

マンションならではの採光の解決策

採光の問題については、マンションの外壁に新しく窓を開けることは規約で禁止されているため、隣の部屋(リビングやバルコニー側の部屋)の間仕切り壁の上部に、パタパタと開閉できる「室内窓(フラップ窓)」を設置します。

これにより窓のない個室でも息苦しさを感じず、光を取り込むこともでき、快適に過ごせるようになります。

将来壁を撤去する際の注意点

子どもが巣立った後に壁を撤去して元に戻すリフォームにおいて、事前に知っておくべき注意点があります。

将来壁を撤去する際、課題となるのが「フローリングやクロスの日焼け跡」です。

これをどこまで気にされるかはお客様によりますが、将来的にセカンドリビングなど家全体のメインスペースとして綺麗に広く使いたい場合は、壁の撤去後に、そのお部屋全体の天井・壁のクロス、そしてフローリングをまとめて貼り替えるやり直しの内装工事を視野に入れておくのがおすすめです。

将来どのような使い方をするかによって、リペア(部分補修)で済ませるのか、全体を貼り替えるのかを、あらかじめ想定しておくと安心です。

プロが自分の家なら子ども部屋の間仕切りをどう計画するか?

多くの現場を見て、お客様のご家族の成長や変化に寄り添ってきたプロたちは、もし自分の家に子ども部屋を作るなら、どのような間取りや仕切り方を採用するのでしょうか。

「私はもし自宅をリフォームするなら、あえて3畳ぐらいの非常にコンパクトな個室にします。

子どもの年齢の差や性別、さらには将来何人になるかなど、ライフプランを最初に完璧に予見して部屋を固定してしまうのは非常に難しいからです。

将来子どもが巣立った後に、広い6畳や8畳の部屋の使う用途が特になければ、3畳程度のコンパクトな個室にしておけば、巣立った後も形(壁)を大きく壊すことなく、大掛かりな費用をかけずに、そのまま書斎(パソコンルーム)やウォークインクローゼットとしてスライドして活用できます。

日本の住宅事情では、部屋数を4部屋も5部屋も確保することは現実的に困難です。せいぜい2部屋、細かく仕切っても3部屋であることが多いため、お部屋のサイズを最初から小さく留めておき、家族の変化に合わせて用途だけを柔軟に変えられるようにしておくのが、無駄を大きく抑えた計画だと考えています。」

まとめ

子ども部屋の間仕切りリフォームを検討する上で、お子様の性別やご家族のライフプランに合わせた最適な仕切り方(壁、家具、建具)を見極め、子どもが自立した後の第二の使い道までを、最初の段階からしっかりと描き出しておくことが、大切です。

リフォームの際は家づくりのプロであるZealに一度ご相談ください。お客様のこれからの暮らしと、大切なご家族の未来に誠実に寄り添い、最適なプランを全力でお手伝いさせていただきます。