1.レンジフード(換気扇)のグレードアップ
キッチンの掃除で手間がかかる換気扇は、予算をかけてグレードアップする価値が非常に高いパーツです。
レンジフードのグレードアップについて
レンジフードは、中〜上のハイクラスのグレードを強くおすすめします。安価なレンジフードにまだ残っている『網状のメッシュフィルター』は、一度油がギトギトになると掃除が本当に大変です。
中〜上のグレードにすると、撥油・撥水コーティングが施されていて油を弾くためサッと拭くだけで綺麗になったり、高速回転によってフィルターを介さずに油分をカットする機能、さらにはボタン一つで中のファンまで自動洗浄してくれる機能などがあります。ここをアップグレードするだけで、掃除の苦労が劇的に軽減されます。
2.お部屋に馴染む「家具っぽく」仕上げる天板
天板(ワークトップ)は、素材や加工などでキズや汚れに強くすることができますが、さらにキッチンの天板の色や質感にこだわることで、リビングとの調和がぐっと増します。
家具っぽく仕上げる天板の色選び
最近はキッチンをリビングと一体化して『家具っぽく』見せたいというご要望も多くなっています。定番のツヤのある真っ白な人造大理石よりも、あえて色をつけたり、表情のあるホワイトやグレー、ベージュ系などの天板を選ぶことで、リビングのフローリングや他の家具と一気に馴染むようになります。
リビングと美しく調和させるデザインの工夫
せっかくハイクラスの最新キッチンを導入しても、古いリビングの床やクロスの質感と合わず、キッチンだけが浮いて見えてしまってはもったいないですよね。
新しいキッチンをリビングと調和させるには、キッチンを単なる『設備機器』としてではなく『リビングの家具』として捉えることが重要なポイントなのです。
例えば、対面キッチンにする際に、キッチンの足元だけをフローリングから水に強いフロアタイルに変えるリフォームがよく行われます。その際、切り替え部分に入れる『見切り材』をできるだけ目立たせない細い金属製のものにして、ノイズを極限まで減らして仕上げることで、空間全体にスッキリとした一体感が生まれます。
お客様がお持ちの、これから置きたいダイニングテーブルやソファなどのテイストや好みを事前にお伺いし、それらと調和するキッチンの扉カラーや天板の色をご提案させていただきます。
リフォーム前に知っておいてほしい「物理的な制約」と現地調査
理想のキッチンを見つけても、リフォームならではの建物の構造による制約で、そのままでは導入できないケースもあります。
『マンションだから、配管の都合で対面にできないかも』『食洗機がフルオープンできないかも』といった細かな技術的制限については、お客様ご自身で事前に悩む必要は全くありません。
プロである私たちがしっかりと現場を見たとき、全く想像もできなかった解決策が見えてくるからです。
ですので、事前の現地調査はぜひ私たちにお任せいただき、お客様はショールーム等で『どんな天板が素敵か』『どんなデザインが好きか』を自由に膨らませておくだけで十分です。
唯一、事前に確認しておいていただくとスムーズなのは、マンションにお住まいの場合で『IHクッキングヒーターが使いたいけれど、マンション全体の電気容量の規約でIHの導入が禁止されていないか』という点くらいです。この部分だけは、事前に管理組合の規約などを確認しておくと安心です。
リフォームは新築とは異なる特有の難しさ
新築と違い、リフォームはすでに完成しているお家(既存の建物)に新しいものを設置します。
既存の建物は、実は壁の垂直(タチ)や床・天井の水平レベルが完全に真っ直ぐではなく、少しだけ傾いていることがよくあります。
新築のようにすべてが真っ直ぐな前提では作られていないのです。
そのため、新しい床を貼る際に廊下との取り合いをどう整合させ、つまずかないように美しく収めるかといった現場での調整力が必要になります。
また、古いキッチンを解体した時に、図面とは全く違う想定外の下地や配管が出てくることも日常茶飯事です。
特にマンションリフォームにおいては、重くて長いキッチン天板などをエレベーターで運べるか、階段で手上げするかといった搬入経路の計画も非常に重要になります。少しでも搬入時に共有部分や新しいキッチンに傷をつけないよう、現場での養生と事前の寸法チェックには極めて神経を使っています。
プロが「自分の家」に採用するなら?
ショールームのきらびやかなオプションをすべて採用すれば完璧なキッチンができるわけではありません。
現場の特性、そして10年後のメンテナンス性を知るプロたちは、自分の家にどんなキッチンを選びたいと考えているのでしょうか。
プロの意見1
私はもし自分の家をリフォームするなら、一例として、クリナップの『セントロ』を検討します。天板は、傷がついても目立ちにくい『バイブレーション加工』のステンレス天板にして、余計なオプションはあえてたくさん付けず、シンプルでとにかく使い倒せる形にします。
なぜなら、水栓(シャワー)やコンロ、食洗機といった設備機器は、どれだけ良いものを選んでも10年〜15年ほどで買い替え時期が来る『消耗品』に近いからです。だからこそ、消耗品である電気機器に最初から全ての予算を割くのではなく、劣化しにくい『天板』や『キャビネットの本体フレーム(骨組み)』に予算をかけるかなと思います。
プロの意見2
PanasonicのLクラスやLIXILのリシェル、トクラスのコラージア、タカラスタンダードのレミュー等々素晴らしい特色を持ったメーカーの商品は数多く存在します。ですが、キッチンから決める、メーカーから決めるというのは難しいですね。その時の家族構成や食器の量にもよりますし、どんな家にしたいかから考えますね。
プロの意見3
私はTOTOの「ザ・クラッソ(THE CRASSO)」のⅡ型(セパレート型)を候補に入れます。
我が家は夫婦2人でキッチンに立って料理をすることが多いので、Ⅱ型にすればお互いの作業スペースがしっかりと分担でき、ぶつかるストレスなく快適に動けます。
天板はバイブレーション加工のステンレスにして、食洗機はやはり食器が並べやすくて一度にたくさん洗える『フロントオープン型』を採用しますね。高ければいいというわけではなく、機能性重視で、オプションは山盛りにせず、本当に使いやすくて強度のある、最低限の王道仕様で仕上げるのが一番だと思っています。
まとめ
2回目のキッチンリフォームを成功させるために本当に大切なのは、ただ高い設備を取り付けることではありません。
現在の状況をしっかりと整理し、現在の、そしてこれからのご家族の「生活スタイル」や「お掃除の頻度」にぴったりと合うレイアウトや素材を見極めることです。
見た目の華やかさだけでなく、見えないキャビネットの耐久性や、10年後の機器のメンテナンスまで見据えることが、後悔しないためのプロの考え方です。
私たちZealは、お客様がこれまでの暮らしで感じてこられた小さなストレスや「もっとこうしたい」というご要望を、何よりも丁寧にお聞きします。
「うちのマンションの間取りでも対面に変更できる?」「どのメーカーの天板が一番我が家の使い方に合っている?」など、どんなご相談でも構いません。
リフォームの際は家づくりのプロであるZealに一度ご相談ください。誠実にお客様のこれからの暮らしに寄り添い、最適なプランをご提案させていただきます。