2024/09/24 2024/09/24
間取りを考える時に重要な通路幅について
リノベーションが流行り初めてお客様もご自身で間取り案を考えられる方が増えてきています。
間取りを考えるのってわくわくしますよね!
色んな人の施工事例を見てああしてみたい、こうしてみたい,,,と夢が膨らみ自分の家でも出来たら!とアイデアがいっぱい出てくると思います。
がしかし、忘れてはいけないのが寸法の事。
特にお客様に計画時によく考えて頂きたいのが通路幅です。
私がプランを作成する際、基準にしている廊下や通路幅は85cm。
90cm以上取れたらゆったり理想的!
ウォークインクローゼットやパントリーなどカニ歩きで入ってもOKな場所は最小60cm、これ以下はプチストレスな日々が予想されます。
あとは家具を置いた時の事も想定頂きたい!
とくにダイニングテーブルとキッチン廻りです。
ダイニングテーブルの配置を考える時は椅子の事も一緒に考える必要があります。
座った際に後ろを人があまり頻繁に通らない場合は、テーブルと背面壁の間は90cm程度が理想です。
椅子を後ろに引いて立っても出入りに支障があまり出ないでしょう。
座った際に後ろに人が頻繁に通る通路側の場合は、テーブルと背面の壁の間は120cmが理想です。
座っている人が椅子を内側へ寄せることなく人が通り抜けられるでしょう。
次にキッチン廻りの通路です。
対面キッチンにした場合、背面のカップボードとの間の距離の標準は85cmです。
90cm以上取れるとゆったり使えます。
また一度にキッチンを2人以上で使うのでしたら90cm以上が理想です。
あとキッチンに入る為のメインの通路があると思います。
そこも85cm以上が理想です。
ですがこの計画には落とし穴があります。
それが冷蔵庫です。
次の図でご説明します。
カップボードは奥行きが45cmの商品が多く、この並びに冷蔵庫を置いてしまうと冷蔵庫の方が奥行が深い為、
キッチンへの入り口がとても狭くなってしまいます。
キッチン廻りの通路について考える際は人が通るキッチンの角を軸に半径85cmの円を描き、
その範囲に物が入らないように計画します。
カップボードを奥行の深いタイプにしたり、2列型キッチンを採用する事によって冷蔵庫との出幅の差を
少なくするという手など、他にも現場によってアイデアは色々あります。
冷蔵庫の置き位置は、通路だけでなく
お料理する人にとって使いやすい位置、
お料理しない人がお料理してる人の邪魔にならないように使える位置…
などなど考慮すべき事がいっぱいで、私たちはこういった事を考えながらプランさせて頂いております。
間取りにおける寸法はとても大切で、収納も広ければ良いというわけではなく、使いやすくないと意味がないので
幅や奥行は置くものをおおよそ想定してプラン致します。
拙文ではございますが、初段階でリノベーションをイメージする際のご参考になればと思います!